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おんがく!

小森田 貴士

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思えば長い間、車の中で音楽を聴く手段を失っていた。

先日、車に実に5年ぶりにオーディオを取り付け、
車にまつわる色々なことを思い出した。

個人的趣味で、クラシックカーとまではいかないが、
今まで古い車にばかり乗ってきた。

初めて買った車は1964年式のフォルクスワーゲンビートル。
パワステやパワーウィンドウなどはなく、
リアのウィンカーも、シートベルトすら無かった。
当然エアコンなどないので、
真夏の車内は60度を超えた。
ドアはホラー映画並みにキイキイ異音がしていたし、
車内はカビと排気ガスの匂いがしていた。

それでもちゃっかり後付けのオーディオはついており、
CDもMDも聴けた。

今の車の前に乗ったのは1978年式
シボレー モンテカルロ。
パワステもパワーウィンドウもついて、
リアのウィンカーも、シートベルトもついた。
エアコンこそ故障していたものの、
これは僕にとっては革新的だったし、
この車には合計20万円分くらいの高級オーディオを
取り付けていた。

その音はまるで、スネ夫の家のリビングで
「どうだいみんな!パパがフランスの知り合いに頼んで
取り寄せた最新鋭のステレオで聴くベートーベンは
最高だと思わない?ああ、ごめんごめん!
みんなにはクラシックはまだ理解できなかったかな!
アハハハハ!」
「何をお!?生意気な!ぶん殴ってやる!!」
「たけしさん!やめなさいよ!(いいぞもっとやれ)」
というあの流れに出てくるようないい音で
HIPHOPやグランジロック、落語などを聴いていた。

そして今乗っているミニバンには
自動点灯のヘッドライト、オートワイパー、
キーレス、車内イルミネーション、
その他、皆さんが
まあそれくらいは普通でしょ、と思うくらいの
標準的な装備は付いている。
だが、カーナビだけが壊れていたのだ。

今時カーナビなどなくても
Google様に尋ねれば、
なんだか不思議な道ばかりを選び、
それでも必ず目的地に連れて行ってくれる。

だが困ったことにこの車はカーナビとオーディオが
一体型になっており、
カーナビが壊れると音楽も聴けなくなってしまうという
大変困った仕様だったのだ。

それにしても近頃はこういったことが多い気がする。
一つのものが多くの機能を併せ持つため、
その一つを失うと、同時に多くの弊害が発生する。
その最たるものがスマートフォンだろう。

スマートフォンをなくしたら
買い物もできず、道も分からず、待ち合わせもできず、
電車にも乗れず、思い出を切り取ることも、
振り返ることもできない。

これは玄関で靴を脱いだら、同時に全裸になるようなものだ。

いや、ちょっと違うな。
いや全然違う。まあいいや。

要は、何か一つのものに多くの機能を持たせすぎると、
問題が起きた場合には多くの不自由が同時に生まれる為、
気をつけた方がいいが、
ロイスヘアデザインには
しっとりなのにサラサラになる上に、
効果も長持ちで、施術時間もあまりかからない
一度でいくつも手に入るトリートメントメニューが
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ぜひ一度お試しください!
また、12月は混雑が予想される為、
お早めのご予約をお願い致します!

そう。
僕が本当に伝えたかったのは、
そういうことなのである。

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