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THEE 敬愛なる金日成大元帥様

小原 一哲

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北朝鮮のドキュメンタリー映画を見ました。
北朝鮮当局がロシアの映画会社に依頼して作られた物です。
TVで見れる北朝鮮はごく一部。
この映画には北朝鮮に暮らす国民の姿が映されていました。

ドキュメンタリーなので役者はなし
つまり北朝鮮の国民がオールエキストラなかんじです!

ある1組の家族に焦点をあて作られたこの映画
しかし台本は北朝鮮
さらに撮影時には常に監視員が張り付き、厳しく動画をチェックされます。

それを不審に思ったロシアの製作陣はこっそりカメラを回してチェックされる前に国外に出す
途中からそんな手法で撮影されてます。

なので途中から北朝鮮のディレクターが厳しく演技指導してる所や実はこの家族の職業が違うとこ、学校での授業風景などリアルの生活が描き出されてます。

教育とはすなわち洗脳
幼い頃から愛国心を教え、敵対国に憎悪を教える
北朝鮮には核の授業があるそうです。
確かに正しさなど自分の中にしかなく、人それぞれ
だからこそ争いが起こるのです。

私は北朝鮮に興味があるあります。
理由はただ一つ
「もう一つの世界線にあるはずの日本」
に思えてならないからです。

かつて太平洋戦争で敗戦した日本
大日本帝国の頃は1億玉際
全てが戦争あるいは軍事の為の生活でした。
まさしく今の北朝鮮

敗戦後アメリカの統治下に置かれ、今の平和主義をとっていますが
もし敗戦しなかったら?
もし降伏が前後していたら?
もし戦争中ヨーロッパと手を組まなかったら?
沢山の選択があり、今暮らしてる平和な日本があります。
「平和は犠牲の上にしか成り立たず」
私が大切にしている言葉です。

平和をとらず軍事国家としてやってたらきっと北朝鮮のような国になっていたでしょう。
ですが今の日本がいいとは素直には思えない。
匿名で人を叩き、汚職を繰り返してTVでは連日のように殺人事件
まるで武器のない戦争です。
果たして今の日本は本当に平和主義でしょうか?

映画の最後に主人公の女の子が質問されてる箇所があります
「最近楽しかったことを教えて?」
女の子は泣き出し「分かりません」と答える
次に
「なら好きな詩を教えて?」
すると女の子は
「鮮やかな日が昇る美しい国に、敬愛なる金日成大元帥様‥」
まるでロボットのようにスラスラと長い文章を言います。

このラストに私はゾッとしました。
人間の心の闇にです。
幸せってなんでしょう?自由とは?平等にとは?
幸せや自由は初めから自分の中にあります。
ですが平等な物はこの世にただ一つ
「死」です。
容姿、家柄、財力、才能、時間その他もろもろ
平等な物は何一つありません。
ただ一つの「死」が平等です。

色々と考えさせられる映画でした。
ドキュメンタリーなのでストーリーはなくただ国民を写してる映画てす!
最後のシーンは必見です!

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