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THEE DREAM FRAGMENT

小原 一哲

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田名網敬一「DREAM FRAGMENT」
コラージュの作品集です
直訳は「夢のかけら」

ロリロリでゲロゲロな極彩色のコラージュ
以前買った河村康介の物とは全然違うコラージュです!
最近コラージュが好き

ふとどこかでこの人のコラージュを見た時に電撃が走りました
調べてみると優しそうなおじいちゃん
私の好きな横尾忠則と同年代くらいの方で
60年代頃から活躍していたアーティストです

よもや
私が生まれる前にこんな作品があったとは
なんとなく自分の生まれる前の世界って存在してない感じがするので衝撃でした

この作品集には
自室の倉庫にあった60年代の作品やそれを再構築したもの
2013年あたりに作ったものが同居しています
一貫してブレないのはケバケバしい世界観、カオス
作品のインスピレーションの殆どが幼少期の戦時中の場面
燃え盛る爆撃後の空や炎を反射してキラキラ光っていた金魚の鱗
カラフルで不気味な作品の背景には黒が多く使われていました
きっと彼の心の奥のそうした経験のどす黒い部分がチラついたのでしょうか

個人的には近年代の作品がいいです
どの作品にも女性の裸、男性器、撃墜されるB29のモチーフが多いです
節操のかけらもなく堂々と生み出すのが素敵です
品のないものが好きです
そもそも上品か下品かを決めたのも誰かなのならそんなものは存在しないのと同じです

最近私は自分のある事に気付きました
それは
「自分の意思に関係なく進行するのがとても嫌い」です
例えば
映画は好きなんですが映画館は嫌い
映画館はトイレに行くタイミングももう一度見たいシーンも自分では決めれません
エスカレーターやエレベーター、公共交通機関も好きではありません
自分の足で階段を歩きたいし行きたいとこに行きたい

思えば
絵を描くことやギターを弾くこと、詩を作ることは好きです
ですが
学校での美術、音楽、読書感想文などは大嫌いでした
描きたいもの、歌いたい歌、鳴らしたい音、読みたい本
全ては自分が決めたい
そこにたった一滴でも他人の意思が入ってくると濁ってしまうのです

音楽や美術が嫌いだった方はそういう人が多いのかもしれません
聞きたい音楽、歌いたい歌、描きたい絵、作りたい作品
全て自分の意思で自由に決めるといい
だって自分の好きなものなんて他人が決める事ではないから
そうすると苦手だった事も案外好きな事に気づくかも知れません

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