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THEE 善悪を決めるのは神なんかじゃなく‥

小原 一哲

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オランダのジャーナリスト
ルドガー ブレグマン著書の「HUMAN KIND」
「人間の本質は善である」
というテーマを掲げ、様々な歴史を検証した思想哲学書です

テーマだけ聞くと難しそうですが意外と読みやすい
例えば
小説「蝿の王」の真実
ダーウィンの進化論
イースター島の絶滅について
第二次世界大戦の市民の行動
スタンフォード監獄実験

「人間の本質は善であるのに対して、社会のシステムは悪で動いているのか?」

なぜこの本を読むに至ったか?
私は「人間の本質は善である」とは思わないからです
なので違う意見に興味があったから

本書の中に気になる記述がありました
世界最悪と言われる虐殺
「アウシュビッツ」です

驚く事に
ユダヤ人を虐殺した当時の人々は
後の調査で
「自分達がやってる事はいいことだと思ってやっていた」
と証言しています。
さらに
「人に悪い事をさせるのであれば、それがいかに良い事であるかを思い込ませる事が大切」

戦争の歴史を辿ると
剣や銃の肉弾戦時代は意外な事に殺人人数が少なかったそうです
それが時代が進歩し、戦車、空爆、ドローン攻撃に参加していくと軒並み殺人人数は増加します

人間は敵であっても相手の目を見て殺せない優しい生き物
それが間接的になっていくとそうでなくなる
とても勉強になる記述でした

さて冒頭で言った
「人の本質は善である」
私がそう思わない理由
「人の本質は悪である」
若干こちらよりですが、そうでもないと思います

善悪を決めるのは神なんかじゃなく人間
人間を裁くのも人間
ならば善悪の概念など最初から作られた物、存在しない物となります

他人にの気持ちなど絶対にわかりません
自分が子供の頃の気持ちすら忘れるのが人間ですから
ですが推測と投影はできます

大事なのは本を読んで感銘を受けることではなく自分の意見を持つ事
正しさも間違いも結局は自分の中にしかありはしません
流されずに生きましょう

私はこの本を読んで違う考え方もあると言う勉強になりました
気になる方はぜひ読んでみてください!

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