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THEE 1984

小原 一哲

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ジョージ オーウェル著書
「1984」
ディストピア小説の傑作
この作品は1900年代初頭くらいの作品です

ディストピアとは
言動、行動、情報、思想及びほぼ全てが何かに管理されている状態

大戦後全てが管理される社会の中で暮らす主人公
その中で描かれる生活、情事、拷問、人格破壊
最終的に主人公は拷問され、大切な恋人を売り渡し、自分の信念も燃やし尽くされ、人格破壊された後に後ろから銃殺されます

私はこの小説の向こう側にある国を思い浮かべました
北朝鮮?
違います。
我が国「日本」です。

新聞、TV
情報も管理され見たいものだけを見る
特に最近のSNS
好きなコンテンツしか流れてこない
自分の好みが人の支配によって決められている
本当は好きなものなんて一人一人違うのにみんな同じ物が好きですよね?
同じブランド、流行、髪型
ネットショッピングに至ってはAIが学習してあなたにオススメをしてくる
もっと広い視野があるのに選択の可能性を狭めてくる

思想もそうです
日本が世界的トップなど思ってはいません
基本技術の投資を怠った事による技術格差
今や中国に抜かれているのが現状
安売りの店が増え、免税店が増え
外国人が気軽に旅行できる国になってしまったのです
ヨーロッパに気軽に行けますか?
他国から見ると日本はそんな感じです

所得は90年代初頭からほぼ横ばいにも関わらず税金は増え、物価は上がる
にも関わらずTVでは
外国人が「日本って素晴らしい」という番組が多い
私はそうは思わない
他者から褒められる事で満足してそれで終わり
そうやって崩れいく日本を素晴らしい物と思わせる
素晴らしく良くできたシステムです

物語的にも面白い小説です
表紙のマグリットの絵もいい
一度読んでみると何かしら日本の現状が見えてくる気がします

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