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THEE 支配者を叩きのめした後に

小原 一哲

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1945年のジョージオーウェルの小説

「動物農園」

タイトルだけ見るとかわいいですが

ざっくりあらすじは

人間が管理する農園にいる動物達

動物達は自分が頑張って働いてるのに

その利益の大半を支配してる人間に奪われる

そんな人間を叩きのめして

自分のためだけに働いて

動物達だけで農園を営んでいく

というストーリーです

初めはうまく行っていましたが

頭の良い豚がルールを作り支配して

血生臭い出来事が起こります。

ここで浮き彫りになっていくのは「人間性」

動物達の行動を実際の人間社会に当てはめて

痛烈に風刺していきます。

社会における不平等

生きることは大半が辛く、苦しく

働けど働けど

利益は豚(国)に奪われます

結局自由を手にするために流れた血の後に

新たな支配者がその中から現れて

他の動物達を洗脳していきます

こんな言葉があります

「考える事を止めた民、熱狂する群衆を操作する事は実に容易い事だ」

ヒトラーの言葉です

いわゆる群衆心理

群衆の中で人は周りと違う思想を抱きにくい

だって流された方が楽なんですもの

例えば会議

たくさんの人が集まっている会議では大半の人がその議題について真剣に考えておらず、結局導き出される結果は当たり障りのない案なんです

革新的な案を出したければ

多数で会議せず、独断で決める方がいい

これを突き詰めると独裁政権に発展します

例えば現代社会

スマホが普及して考えるところが脳からスマホへ

思想も行動も機械に管理された現代

もっと真剣に考える事があるにも関わらず

身近なコンテンツで寄せ餌的に食いつく

仮に私が支配者であるならば

現代日本はなんて洗脳しやすい国かと思います

さて

洗脳の仕方にはふた通りあると思います

一つは

圧倒的な恐怖での支配

もう一つは

圧倒的な優しさでの支配

「この人に逆らうと怖いから従おう」

「この人の為に何かできるだろうか」

根本的には違いますが結果は同じ

優しいフリをして近づく人が怖い

みながちゃんとすれば

法律や警察、政府など必要ないのです

ですが少数のちゃんとしてない人がいるために

我々はルールとか曖昧なものに縛られている

平等という言葉は実は平等でなくて

そんなものは「死」以外なにもなくて

平等な社会というのは

「ちゃんとやってる人が、ちゃんとやってない人に合わせなければいけない社会」なんです。

賢者が愚者に合わせる社会

つまりちゃんとやってる人が損をする社会

これが平等と呼ばれるありもしない物の正体

分かりやすくいうと

「缶ジュース」

昔は缶とプルタブは分離型でした

今は一体型

衛生的な事を考えると

昔の方がいいですよね

今の缶は開けたプルタブが飲料の中に浸かります

これは昔の分離したプルタブをポイ捨てする人がたくさんいたため

例えば

「公園」

遊具が撤去され、子供の遊び場が減りました

原因の一つに夜の公園で騒ぐ連中

ちゃんと利用してる人はいるのに

一部のちゃんとしてない人により

ちゃんとしてる人に皺寄せが起こります

ほら、

見渡せばこんなに不条理が転がっている

人間の営みが変化しないのは

結局同じ事を繰り返しているからです

気になる方はぜひお貸しします

ジョージオーウェル 「動物農園」

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