THEE さよならを黒で塗りつぶせ！
街道に通じる道をひとつ入ったとこにある
真新しいお墓
目に染み入る真っ白さと
なぜだかドアはメタリックブルー
好き放題生きてきた穴だらけの男
胸には人工的な自由のタトゥー
前髪が短い女が右手に男の鎖
罪に彩られたベイビーがいるのは左
2人は銀でできた骸に守られて
ちょうど生と死のはざまの幻みたいな時間
きっとそれは誰かからレンタルしてきたやつ
両手にレザーとシルバーの手錠をかけられ
いそいそとおんなじ服を着て笑う
クローゼットに萎びたレザージャケットとデニム
その数は8
自由を追い求めて来たはずが
不自由と嘆く中にしか見出せない自由
だけど不思議といい気持ち
まとわりつく鎖は自分で選べる世界
トゲトゲだったものは時間のヤスリに削られ
歪にそこでニタニタしてる
ひび割れた隙間から見える更に鋭利なトゲ
ボニーとクライドがそうしたように
1に向かっていく2
こっから先はがんじがらめの蔦の地獄
だけど不思議といい気持ち
胸に自由のツバメと
色とりどりのダイヤのキリスト
ライフルをぶっ放されても
傷がつかないのは背中の羽のキレイなまま
なんでももらえる金貨が他人の物だったりして
それが終わっちまうのが67と1年の半分
首と右腕と指に2人を連れて
この身を生贄に捧げれば安泰、安泰
気に入らないのはメタリックブルー
気に入るのは少しだけ繋がってるワンルーム
生まれた罪が確定した男は
XXXに五感の全てを捧げ
相変わらず無神論者だから誓うのは自分
時と共に傷が増えていく家紋
悪くない、笑うしかない
だけど不思議といい気持ち
散々眠って、起きたら真っ暗だし真っ白
だけど不思議といい気持ち。