ある国で開かれた首脳会談 数多の先進国と数多の発展途上 そこに日本によく似た国があった 日本によく似た国とアフリカによく似た国が 何やら雑談を交わしている アフリカに似た国 「日本によく似た国は素晴らしい！ よく学ぶ民族・・・

ある晴れた気持ちのいい午後 1人の軍人が歩いていた ふと目をやると少女が花壇に水をやっている 戦争帰りの軍人にその光景は美しく 同時に平和の象徴として映ったと言う 軍人は少女に話しかける 「綺麗な花だね」 少女は振り向き・・・

窓もドアもない真っ白な部屋 1人の死刑囚と1人の処刑人 処刑人の右手には真っ黒のリボルバー 弾倉には6発の弾丸が込められている それぞれにはよく見えないが刻印が 「今からお前に6つの苦痛を与える」 処刑人が言う 死刑囚は・・・

どっかの国のどっかの村に ジャックとナンシーっていう人間がいる ジャックの髪型はいつもきっちりのリーゼント 着ているものもシワひとつないスーツに たくさんのシルバーとレザーで武装している 一方ナンシーは洗いざらしのロング・・・

月の裏側を踏みつけたい 1人だけしか乗れない零戦は あちこち傷んできている 月に着く前に燃え尽きてなくなるだろう 銀色の骨だけ残る 中には3人のイニシャル 神様を信じない民が 左手に誓いの指輪をするのはなんか変 自分の死・・・

かわいいは盛ること 美しいは削ぎ落とすこと ヒロトがドブネズミの美しさを歌ったのは 血と汗に塗れて生き抜く様だろう 美しいと綺麗はまるっきり違う 表面はクールに 内部は焼き尽くすほど熱く 肉を削ぎ落として 骸骨のまま燃え・・・

甘く熱く 過ぎ去っていく弾丸のように 頭ん中には白のノイズ ちょうどTVの砂嵐みたく あれより少しだけ白が濃く ザーザー言いながら鳴り響いている フラフラしてフワフワしてて 感覚が鋭くなったと同時に鈍くなる感じ 表皮のす・・・

なんかさ 世界を覆う毒ガスがさ 段々と迫ってきてて そいつは例えば屋内にいても無駄でさ 壁とかガラスとかを通過するんだって 細かい事はどうでもよくて 毒ガス吸ったら肺がやられて 血ぃ吐いて苦しんで死ぬんだわ だから政府は・・・

アルビノのクモがいた きっとすぐ死ぬんだろう 旅をしてきたのさ17年くらい いろいろ寄り道もしてきた 世界に合わせてヘラヘラ笑ったりもした 目に映る物全ては変わっていって どんどん腐って朽ち果てていく 一つを除いて変わる・・・

夜の温度がバニラの甘い香りがする 皮膚みたいに張り付いて離れない温度が 落っこちする寸前をやたらと阻む たくさんつけた黒い傷が 少ない時間と濃厚な冷たいカフェインを ぶち込んだ心臓の奥で暴れ出す ギリシャ神話の映画が面白・・・