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THEE もうこの世界は僕の物

小原 一哲

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自身が自身の世界に君臨する神と前提して

全人口分の神がいるとする

そして僕と言う神の中にもう1人神様がいて

こいつはちょっと意地悪なやつで

何かをしようとする邪魔する神様だったりする

やらなきゃ不幸になるよって脅してくる

それはいわゆる

ルーティーンであったり

弱さであったり

欲望だったりする

靴は7足

ピアスも7つ

タトゥーは8〜9

朝のコーヒーは1日おきにモーニングショット

信号待ちはマンホールの上

自分は自分の神様に縛られたりしてる

思えば大多数の人間がそうかもしれない

数えきれないルールに縛られて

そのルール自体は自分の神様だったりする

だとすれば

この世を支配しているのは

自分という外殻ではなく

自分の中に存在するちょっと意地悪なやつ

そんな感じでやる事を制限する

この世を操っているのは

案外そんな目に見えないやつかもしれない

何が言いたいかと言うと

例えば誰かにぶつかったとする

その日にすごく良いことがあったならば

ごめんなさいって笑う

その日にすごく嫌なことがあったならば

舌打ちして時には殴る

起こった現象に対して

どう決めるかは自分の中にある

そこから選択の枝が広がってパラレルワールド

どう決めるかは自分の中にあるならば

この世界は思い通りに回る

自分の思った通りに回ってゆく

良いと思うか悪いと思うか

選択が自分の中にあるならば

もうこの世界は僕の物

全てが現実で同時に幻

たくさんの呪いと憎悪

イコールして愛

憎しみ無くして愛はあらず

愛無くして呪いはあらず

今日もこの世界は僕の思い通りに回る

もうこの世界は君の物

もうこの世界は僕の物

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