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THEE サンダーバードでゆく

小原 一哲

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俺の愛車サンダーバード

勝手に塗り固めてくれたコンクリートを踏む

半自動二輪の俺の中のトライアンフ

後ろに乗る者は

愛するあの娘のかたわれ

雨の日は柔らかい屋根だってつくのさ

かたわれがお勤めから帰ったら

鉄のレールを見せに行くのがお決まり

だいたいその数4本

その後は動物シールを買って帰る

そしたら手を繋いで鉄の箱を少し見に行く

手を繋いでたはずがいつの間にか

左胸にその後は肩車

タンザニアみたいな夕暮れがあまりにキレイで

夕暮れって大嫌いだけど

あなたと見るなら好きなのさ

深夜1時にもう1人のかたわれ

心地よいところから出たその第一声こそが

本物のパンクロック

全てを不服に思い叫び声をあげる

ゴミが輝くこの世界の数少ない本物のパンク

朝っぱらからキッチンの湯船に浸かる

いい身分さ

羽の様に軽いかたわれの

頭はハート型

教科書でしか載ってないみたい

あなた達の命はシルバーの骨に刻んだよ

今度、もう1人は皮膚にぶち込むから

乳首とへそに愛の証

まだ躊躇ってる

サンダーバードでどこまでも行こう

バイバイ

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