THEE JUNK HEAD
映画がとても好きだ
約2時間に凝縮された混沌としたエネルギーの塊
普通映画というと
監督、ディレクター、演者、演出、美術etc
様々な人間が関わり一つの作品になるのだが
それをもし
たった1人の人間が全てをこなし、作ったとしたら
私は共同作業が嫌いだ
とても大嫌いだ
自分が作る作品において他人のエッセンスをただの一滴も入れたくない
ただの一滴でも入ってしまったら完全なる私の作品ではなくなるからだ
たった1人の日本人が一本の映画を作り上げた
およそ7年の歳月をかけて
一本のノンストップ映画だ
監督、人形や美術の製作、構成、ストーリー、声
とにかく全ての事を1人で作った
「JUNK HEAD」だ
去年公開された映画でカルト映画の逆輸入
ストーリーはざっと
永遠の命と引き換えに生殖能力をなくした人類
環境汚染で住めなくなった地上に変わり、地下開発をする
それの新たな労働力である人工生命「マリガン」
それから1600年後の人類とマリガンとの冒険ファンタジー
そしてダークファンタジーであり、ディストピア映画だ
映画においてそもそもストーリーなんてどうでもいい
大事なのはそれを見たいかどうかだ
この映画はストーリーよりも撮影技法や美術がすごい
不気味な生物がウヨウヨいるし
サイバーパンクな雰囲気もいい
例えば
H.R.ギーガーやX japanのhideが好きならかなり気にいると思う
カルチャーやアート、そして時代の根幹は負のエネルギーでしかない
それがないと何も起こらない
そういった負のエネルギーを心に貯めて、ぐちゃぐちゃに混ぜ合わせて自分の作品にぶちまける
選り好みしていこうよ
他人に合わせる事なく自分の好きな物だけで人生が構成されるなんてこんな素晴らしいことはない
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