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「ガーネットクロウ」というグループをご存知でしょうか？
男女4人からなるネオアコバンドなのですが
元々音楽会社に所属する裏方の人達が結成したバンドです！
2000年くらいから「名探偵コナン」の主題歌をやったりしていました
JPOPというくくり、そして女性ボーカルというくくりでは1番好きなバンドです
実は中学生の頃ロックンロールの他に大きく影響を受けていた音楽でもあります。

作詞のazukiななさん（左のアルバムの左下の女性）が書く詩がとても好きで
死、別れ、悲しみ、空虚
ほぼ全ての楽曲が暗い負のエネルギーで作られていてボーカルの中村ゆりさんの低音&ファルセットがめちゃめちゃ雰囲気を作っています

代表的なのでいうと「君という光」
サビを聞くとわかる方もいると思います
この歌詞の終盤で
「愛なんて淡い夢、思い思い見る物
それなら誰かと同じ夢が見たくなる」
という部分があります
錆びついたナイフで心を抉られるようなヘヴィーなフレーズ
1人1人違うのに
幸せの形は違うのに
結局人間はどんどんわがままになり
結局みんなと同じものを欲しがる性

他にも
「HOLLY GROUND」という楽曲から
「与え続ける事でしか、満たされない聖地へ辿り着こう」
誰かに心を配った分だけ自分の中は空っぽになるでも相手によっては嫌な事じゃない
その先の空っぽの状態こそ聖地、涅槃、虚無
一種の爽快感

真ん中のazukiななさんの詩集
この中にも
「空虚と爽快感は似てる」と書いてます

そうなんです！
愛と憎悪、正義と赤が一緒の物の様に空虚と爽快感も一緒なんです
元々あった物に対して人間が勝手に分類しただけの事
全ては丸く繋がっているのです

ちょっと変な時代
コロナやロシアによるウクライナ侵攻
日本でも支援が広まってます
素晴らしいことです
人を助けるなんて簡単なことじゃない

ですが
私は疑問に思う事があるのです
「なぜ見知らぬ人にはそこまで善意を見れせるのに、すぐ近くにいる人に対しては平気で悪意を振りまけるのか」です
友達、家族、恋人etc
人間は近くにいる人ほど見えない物なんです
そして最も礼儀を尊重しなくてはならない人は実はそんな人達
「親しき仲にこそ礼儀あり」です

こんな事を言うと冷酷と言われるのですが
見知らぬ人に善意を与え、近くにいる人は平気で傷つける人（それが無意識であっても）
さて
どちらが冷酷で非人道的と思いますか？

私は会ったこともない誰かを心配する人より、近くにいる人達に優しい人でありたい
この思想の根幹もロックンロール
所詮他人は他人です
他人に左右されないからこそたどり着いた思想

ちょっと変な時代の今だからこそ
20年前のヘヴィーな暗い歌詞がつきささります
気になった方はぜひ聴いてみてください！