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THEE 別れに星影のワルツを歌おう

小原 一哲

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50代のおっさん達がが親の残した釣り堀を
わちゃわちゃ、和気藹々しながら
色々やる映画です

主人公のタカシ
従兄弟のミツアキ
幼馴染のショウ
全員冴えないおっさん達

前半はそんなおっさん達がかわいく
わちゃわちゃ生活する映画ですが

私が推す映画なので
まともな映画ではありません
後半は
バイオレンス、グロ、SFと
カオスな展開になります。

だってさ
タカシがさ
神様になるんですよ

詳細は見ていただくと分かると思いますが
あらすじは

わちゃわちゃおっさんの生活にある日
東京から田舎生活に憧れて
一家が移住してきます

ナチュラルスローライフ志向
古民家カフェをやりたい
空とかその辺の花とか写真に撮って
「出逢いに感謝」とか言っちゃう
薄っぺらくて、厚顔無恥で
人との繋がりが大好きで
対してうまくもないオーガニック野菜を食い
わけわからん麻の服をきて
ターバン巻いて
奥様は大抵マッシュルームカットで
終始チャリ移動
そして
「カップ麺は毒よ」
とか言う意識だけは高い家族

あぁ
本当に嫌いだこう言う人間
とにかく私の嫌いな人間が
ズケズケと土足で
パーソナルスペースに踏み込んでくる
老後を憂いて生活するのは
既に老後を過ごしてるのと同じ

唯一救いなのが
ナチュラルファッキンオーガニック家族の
旦那が
津田寛治さんなこと
津田寛治は好き

そんなやつらに
タカシの生活がぶっ壊されて
タカシが
ナチュラルファッキンオーガニックスロー家族を
ぶち壊すお話

幼馴染のショウは
小太りでハゲ散らかしてて
ずんぐりむっくりなおっさんですが
なんか愛嬌があります

嫌いだなぁ
こう言う家族
「老後はのんびり田舎で畑やりたい」
農家さんなめすぎです
天候に左右され
会社勤めより休みないし
重労働です

仕事にしろ、趣味にしろ
畑を作って収穫まで持っていけるのは
並大抵の努力じゃ無理
そういう方のお陰で
私達の食卓にはおいしい野菜が
食べれるのです

その辺にある草や空を撮って
写真家ぶってる人間も大嫌い
御大層に高い一眼レフぶら下げて
結局薄っぺらくな感性しかないから
どこにでもあるような薄っぺらな写真と
掃いて捨てるほどのポエムが量産されるのです
芸術に携わる以上
我々もそうですが
どこかに理解されない部分とか
キチガイ感
人とは違うとこを持ってないと
突出はできませんよね
現代アートとか言うけど
素人に毛が生えた程度のうっすいセンスと
見てる方も何もわかってないうっすい感性
芸術に突出してる人って理解されないのです
理解されたらそこで終わり的な感じです

さて表題についてですが
こちらは
千昌夫の演歌
「星影のワルツ」の歌詞です
作中に
タカシがボンゴを叩きながら
演歌を良く歌います
それが妙にこのカオスな映画にマッチしており
オリジナルより心に染み入るのです
こういうところから
いい曲を発見できるのは嬉しい

おっさん、グロ耐性
ストーリー非重視のカルト映画好き
ナチュラルファッキンオーガニックスロー嫌い
の方におススメです
それ以外の方は見ない方がいいです
90分間、目を汚されるだけですから
素晴らしいと思うのか
駄作と思うのか
答えはあなたの心の中にしかありません。

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