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にほんご!

小森田 貴士

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日本語は難しい。
難しいから面白い。
言葉には大体の場合は語源があり、
一聞して意味のなさそうな接頭語などにも
殆どの場合には意味がある。

最近気になった言葉のひとつ、
オレンジ色にブラウンのギザギザの服を着た
小学4年生の暴君が昔よく使っていた
「ぶん殴る」という言葉。

「殴る」はわかるが、「ぶん」とは一体…
大きな拳を振る際に風を切る音なのか…?
謎である。

そこで他にも「ぶん」を使う言葉を思い出してみた。

1:「ぶん投げる」
2:「ぶんどる」
3:「ブンブンハローYouTube」

などが代表的な「ぶん言葉」であろう。
まあ3は僕の面白いジョークなので今回は割愛する。
なんですかその目は。

気を取り直して
1、2の「ぶん」について調べてみたところ、
意外なことが判明した。

この2つの「ぶん」
実は語源が異なっていたのである。

2の「ぶんどる」は
漢字で書くと「分取る」。
分けとるように奪う、といった意味を持つそうだ。

そして1の「ぶん投げる」は
漢字で書くと「打ん投げる」。
調べるきっかけとなった「ぶん殴る」も
同じ「打ん」を使う。

この「打ん」には、「ぱっと、威勢よく」とか
そういった意味があるそうだ。
後に続く言葉に勢いをつける素晴らしい接頭語。

しかもこれはなんだかカッコいいではないか。
今後はこの「打ん」言葉を
もっと積極的に使っていこうと思う。

お客様の髪を打ん洗ったり、
お弁当を打ん食べたり、
コンビニに打ん寄って、
一番くじを打ん引いたり。

こうしてまた一つ、日本語の謎が解けた。
やはり日本語は難しい。
難しいから面白い。

スッキリしたので実家の猫を打ん撫でて
抜け毛で全身を毛むくじゃらにしてもらおう。

毛むくじゃら…………。

待てよ…..?

「むくじゃら」って.……

なんだ……..??

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