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自身の健康というのは、当たり前のものである

誰もがそう信じたい。

だがそんな幻想も、
ここ数年で脆くも打ち砕かれつつある。

奥歯は割れてインプラントになり、(40万円)
逆流性食道炎に喉を焼かれ、
不眠症になり、
二度に渡る尿路結石は精神を破壊した。

中でも恐ろしかったのは人生2回目の尿路結石だ。

始まりは深夜に想像を絶する背中の痛み。

自分の人生において、あれほどの激痛を感じたことはない。
そして二度と感じたくない。

日曜日の朝に発症したため、
その日は痛みを堪えて営業に出た。

が、

ご指名をいただいたお客様をお迎えしたタイミングで
一回目のそれとは比べものにならない痛みが。

もはやなりふり構っていられず、
バックヤードに座り込んでうんうん唸る。

カラーの準備を終えた神田に、
「カウンセリングお願いします….」
と言われても、
「んああ、、、うん..はい….いだい….ぐうう….」
としか答えられない。

なんとか立ち上がり、朦朧とする意識の中、
お客様の元へ。

「こんにちはー…！へへへ、えーっと、
カラーはどうしましょうか..？うう…えへへ…」

お客様は「！？」
となりながらも、カウンセリングに応えてくださった。

「ああ、なるほどですね….！あはは..！では、えーっと
ちょっとお待ちくださいね….うぐぐ…」

とその場を立ち去り、
カラーのレシピを渡し、
「お願いしますうううぐふうう….」

と丸投げして、個室で椅子に倒れ込む。
もう痛いを通り越して、苦しい。
息ができない…どうしよう…

果たして….

続く