THE 70年代の邦画が凄くいい!いい感じ!
寺山修司の詩集「田園に死す」の映画化
現実と妄想と過去と現在が錯綜するぶっ飛び映画です!
閉鎖的な村に住む15歳の私
村人は狂気じみていて私も白塗り
ある日やってきたサーカス団から外の世界の話をされ、隣に越してきた美人妻と駆け落ちしようとする話
ざっくりのあらすじはこんな感じ
ですが!
アート映画なのであらすじは割とどうでもいい!
粟津潔が美術監督を務める世界観が素晴らしい!
不気味な村人、サーカス団員
古き良き日本の不気味さを全面に押し出した映画です!
どこか丸尾末広や江戸川乱歩っぽい世界観
こんなエッジゴリゴリの映画が1974年に作られていたとは驚きです!
今見ても色褪せない素晴らしさ!
初めから終わりまで終始不気味!不気味!不気味!の連続!
そして粟津潔のアートワークが意味不明だけど意味不明じゃない!
波打ち際にダンスがあったり、恐山の岩山の中にしょうじがあったり、田園で将棋しながら髪の毛切ったり‥
色使いも毒々しく鮮やかでいい!
粟津潔はこの前行った横尾忠則とも繋がる美術家でどことなく雰囲気も似てます!
ストーリーよりもカメラワークや毒々しさ、そしてエッジの効いたアートを見て欲しい映画です!
故人的には邦画は70年代が1番好きです!
この映画も若かりし八千草薫さんが出ております!
レジェンド俳優の若かりし頃を見るのもまた楽しい要員です!