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こくさい!

小森田 貴士

夕森国際ます釣場。

県をまたいだ不要不急の移動にはなるが、
高蔵寺は多治見市だという考えの元、
岐阜県中津川市の夕森国際ます釣場に行った。

ここでは自然の川に石を使って仕切られた
生け簀のようなところにますを放ち、
それを釣ったり手掴みしたりして
その場で塩焼きにしてもらって頂く、という
割とネイチャーな体験ができる。

楽しくますを採り、美味しく頂いて帰る時、
ふとこの看板が目に入った。

「夕森国際ます釣場」

夕森渓谷という名の渓谷に設けられた
ます釣り場だから
「夕森国際ます釣場」というのだろう。

それはわかる。

しかし、

「国際」とは一体。

少なくとも僕の見た限りでは
インターナショナルなムードはどこにもなかった。
価格表等の表記も全て日本語。
スタッフも全員日本人。

これはどういうことなのか。
ここで一つの仮説を立ててみた。

夕森、国際、ます釣場

ではなく、

夕森、国際ます、釣場

なのではないか。

つまり我々が釣ったり手掴みして食べた ます が
実はただの ます ではなく「国際ます」だった。という説だ。

では、「国際ます」とはなんなのか。
それはきっとこういうことだ。

普通の ます なら釣られた時、
「うわぁーーー!!罠だったか!!」
と思うところ、国際ますは
“OH MY GOD!! IT’S  A TRAP!!”
と思っている。

手掴みされた時、普通の ます が、
「ありえない!!手掴みされるとは!」
と思っている時、国際ますは
“ เป็นไปไม่ได้!!จับมือฉันไว้!”
と思っている。

なるほどこれで全ての謎は解けた。
僕は思わず、
「Понимаю!!」
と叫び、夕森国際ます釣場をあとにした。

まあ、んなわけないですけどね。

 

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