Blog

「悪魔は叫ばない、囁いているだけ」
ザ   ハイロウズの「2匹のマシンガン」と言う楽曲にこんな一節があります。

そう
悪魔は優しい顔して囁いてくるんだと痛感できる映画
「冷たい熱帯魚」
園子温監督の名作映画です。

正直これを人に勧めたくない
ものすごく不快な気持ちになるし、人格を疑われるからです‥
でも
こういうのが好きなんです！

人間が怖い映画ぶっちぎりNo. 1です
人間のやらしさ、汚らしさ、エロ、グロ
そんな負の感情バチバチのサイコサスペンスです
今年のオススメ！ぜひ見てください！

ストーリーは熱帯魚店を営む主人公
年頃の娘と折り合わない再婚相手
そんな彼が同業者の男と出会う事で全てが壊れてく‥
サイコパスってこういう人なんだ！っていうのが体現されてます
そして人間誰しもあっち側に落ちる因子を持っていて何かのきっかけで一気に落ちる
そしてそれは遺伝する
環境や人間関係で変化する恐ろしさ
できれば一生あっち側に落ちたくないものです

さて
「悪」とはなんでしょう？
そんな疑問をこの映画によって心に投げかけられました。

私が思う「悪」とはすなわち「正義」です。
みんな誰しも自分が正しいと思っているから争いが起きる
そして「正義」は「暴力」の免罪符になる
元々善と悪など人が決めた概念でしかない
全てが正しくて全てが間違っている
これが真理ではなかろうか
結局正しいものなど自分の中にしかなく同時にそれは正しくもない
故に悪＝正義

映画はいい
見た後に思想を形作る
どんな映画にも自分なりの考えを持つのが大切です
レビューを見るのもいいですがやはり自分なりの解釈って大事です

物事について考えることが少なくなった現代
映画いい！
じっくりと考える時間が持てます。