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THE 「心に毒を」のススメ

小原 一哲

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「毒にもならない物は薬にもならない」
と言う言葉が存在します。

コロナ禍になり早2年ほど
やたらと感動物、お涙頂戴物が多い様な気がします。
たしかにそれは良いことです。
こんな時代だからこそのコンテンツだと思います。

しかし
どんなに良い物も取りすぎは良くない
青汁を200杯も飲んだらお腹痛くなります。
何事においてもバランスが大事。
体に良いものを食べたら悪い物が欲しくなる。
きっと心においても同じ事が言えます。

良いものを摂取し続けてばかりいてはメンタルはイカれます。
だからこそこう言う「毒」のジャンルが存在するのです。

映画「凶悪」
タイトルからしてまあ感動物じゃない事は察する事ができます。
暴力的な名前の通りの胸糞映画でございます。

3つの殺人事件を元に記者である山田孝之が死刑囚のピエール瀧からある告白を受けます。
自分が犯した犯罪には「先生」がいると
「先生」はリリー フランキーなのですが
その「先生」が黒幕であるのにもかかわらずのうのうとシャバにいるのが許せない
願わくば刑を受けさせたい
そんな告白から山田孝之は取材をし、「先生」を追い詰めてゆくのですが‥
やがて見えてくる事件の全容
果たして本当に狂っているのは誰でしょうか?
それはラストで分かります。

登場人物の98%が凶悪
大なり小なりあれど98%です。
目を背けたくなるシーンがたくさんありますがこういうことが実際に起きてるんです。
人間が怖い、何より怖い
幽霊がかわいい物に見えてくるくらいです。

「心に毒を」
人間誰しも仄暗い感情があるものです。
丸出しの人、ちらつかせる人
それが人間の性です。

人間が人間である以上それは捨てれない。
古来より処刑や闘争、戦争
近いとこで言えばスポーツもその要素を含んでると思います。

ここらで少し心を落としてバランスをとりましょう。

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