ふゆしょうぐん!
突然すぎるやろ!
と、思っているのは僕だけではないはず。
寒くなるのが遅かった分、急な寒気に対応しきれず
何?何なの?と空気に話しかけながらの通勤を
余儀なくされる今日この頃。
「冬将軍」という言葉があるが、
僕は昔からこの冬将軍という存在がとても気になっていた。
真面目な顔をした気象予報士が
「冬将軍到来です」
と言っているのを初めて聞いた時は
我が耳を疑ったものだ。
しかしその画面にはテロップでしっかりと
「冬将軍」と出ている。
しかも他の局の天気予報でも使われているところをみると、
どうやらこれはしっかりと日本語として認知されているようだ。
調べてみると、この冬将軍は元々、
イギリスの新聞記者が
“General Frost” 霜将軍
と、記事にした事が始まりだそうで、
それを翻訳する際、「冬将軍」となったそうだ。
まあそうね。「しも将軍」って、なんかね。
下品そうだしね。
それに引き換え「冬将軍」である。
なんとも厳格そうな名だ。
画像検索してみても、なんだか頑固そうな人ばかりが出てくる。
しかもみんな一様に性格が歪んでいそうだ。
過去になんかあったんか?
多分本名は「 冬月 将二郎」 とかだ。
「けしからん!!これだから最近の若いモンは…!」
って絶対に言うタイプの顔である。
しかも本人も絶対若い頃やんちゃしていたくせに。
親に反対されながらもそれを無視し、
無免許でバイクを乗り回し、
それが学校にバレて高校を中退した。
そんな顔しているくせに。
高校中退後は部屋に引きこもり、
ただただ窓から空を見上げては
「くだらねえ….こんな世の中くだらねえぜ…」
そんなこと呟いてはまた1日がすぎていく。
その繰り返しだった。
そんなある日、積み上げてあった野球雑誌の山が崩れ
その下からかつての親友の写真が見つかる。
彼の名前は 夏目 将一。
小学生の頃からの親友で、
中学時代は共に野球部に入部し
バッテリーを組み、将来を期待されていた。
だが、ある時不良に絡まれていた夏目をかばい、
他校の生徒を殴ってしまったことで彼は退部となってしまう。
そしてそのまま彼は非行に走るようになった。
それでも夏目とは親友だった。
同じ高校に進学し、 くだらないことで笑い合った。
そう、あの日までは。
冬月「夏目…なんでだよ…..俺が春子を好きだって….
知ってるよなあ…?なあ…なんでだよぉ!!!
お前…応援してくれるって……!!!」
夏目「冬月….春子の気持ち…考えたことあるのかよ….!!
お前がバイク乗り回して遊んでる間….ずっと心配して待ってる雪子の..」
バキィッ..!!
春子「きゃあああ!!」
秋男「わぉっ!」
冬月「許さねえ….絶対に許さねえ…….!!!
こんな世界…全部凍らせてやるよ……!!ハハ….笑えるよな….
全部凍った世界で…せいぜい愛し合えよ……..?」
夏目「ダメだ…!やめろ….!そっちに行っちゃダメだ!!
冬月ィィイイイイイ!!!!」
ゴゴゴゴゴゴ……メキメキメキイイ…!!
冬将軍「冬月 将二郎はたった今死んだ…!
我が名は冬将軍。世界を氷の海に沈めてくれるわ…!
フハハ…ハハハハハハハハハハ!!!!」
fin.
とこんな事があったに違いない。
うん、きっとそうだ
知らんけど。
ただいま深夜1:45
深夜テンションは冬将軍よりも恐ろしい。
こうしてまた、黒歴史が刻まれていくのだ…