ごろーず!
日本人で初めてインディアンネームを授かった
高橋吾郎氏が創立した、
日本で唯一の真のインディアンブランド
“Goro’s”(ゴローズ)
何十年もずっと気になりつつも、
世界に一店舗、原宿にしかないショップで
月に一度だけオープンされる新規客の入店可能日に
2度にわたる抽選を勝ち抜き、
さらにそこで数少ない在庫の中の
数少ない新規客購入可能商品を
運良く手にした者だけしか得られないという
あまりにも高すぎるハードルに
僕は猛烈に後込みしていた。
だがもうすぐ40になる僕は
何かに導かれるようにこのブランドに引き込まれていった。
とはいえ、そもそも実物を見ることすら叶わぬ
希少で貴重なアクセサリーである。
そんなものがここ春日井市で手に入るはずはない。
はずだった。
ある日、元々仲の良い友人と世間話をしていると、
不意にゴローズの話題になった。
そしてその時、その友人は、
なんと20年来のゴローズコレクターだったことが判明した。
僕はその事実に驚嘆し、上気し、
あまりに謎の多いこのブランドの
ありったけを聞き漁った。
そしてそのあまりの希少性に改めて閉口し、
おそらく向こう10年はそれを手に入れられることは
ないであろうとの認識を深めた。
そしてその数日後、
その友人から
「欲しがってたやつ、あったから買ってきたよ」
との連絡が入った。
一度買えば二度と同じものを購入できないという縛りの中、
彼は僕にその権利を譲ってくれたのだ。
さらにはそのアイテムが最も活き、且つ、
僕のファッションに合わせやすいようにアイテムを組み合わせ
世界で一つのネックレスを組み上げてくれた。
そんなわけで南京錠しかぶら下げていなかった僕の首元には、
世界で一つのインディアンアクセサリーが
ぶら下がることになった。
もちろん南京錠は僕のアイデンティティでもあるので
今後また僕の首に戻ってくることは間違いないのだが。
おそらく当分はこの喜びを首にかけ、
絵に描いたようなドヤ顔で街を闊歩することになるだろう。
こうしてまた僕には、足をむけて寝られない方角が増えた。
僕はきっといつか、空に向かって足をピンと伸ばして寝る以外に
方法がないほど、足をむけて寝られない方角が増えるのだろう。
いつも僕を支えてくれる皆さん、本当にありがとうございます。
これからもゆらゆらとふらふらと頼りない僕なので
いい感じに支えてください。
あ、でも脇腹はくすぐったいのであんま触らんといて。