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THE 1981へ飛び込め!

小原 一哲

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例えば40年継ぎ足した老舗の秘伝のタレの様に

あるひとつの文化が生まれ

やがて世代を超えて影響を受けた次へ

その文化が継承されていくとする

その文化は継ぎ足したタレの様に

味は変わらないと思うが

1番最初の成分は40年後に残っているだろうか?

おそらく音楽にも同じ事が言えよう

70年代後半に特にイギリスで席巻したパンク

現代にも継承されてはいるが

果たして本物のパンクロックか?

パンク風ではなかろうか?

パンクとパンク風は全く別物

キリスト教が生まれ

やがていろんな宗派に分かれた様に

受け取った物の解釈は

受け取った人によって違う

そんなパンク成分が濃厚な日本の80年代

70年代パンク直系世代が80年代の日本のバンド

めんたいロックと呼ばれる九州がすごかった

その中でも1番好きな「ザ   ルースターズ」

カリスマ大江が書き上げる歌詞、メロディ

その後のロックバンドに多大な影響を与えた

大江が精神に異常をきたすまで全力で進み

その途中にある1981年のライブ音源

ここには当時が存在している

観客の声、大江の拙いMC

まさに動いている当時がそこにある

個人的に

ロックバンドは絶対ライブ音源がかっこいい

ごまかしの効かない本番

アルバム音源より早いビート

そして何より命を燃やし続けているロッカーズの

混沌の中での絶唱

ポップミュージシャンはアルバム音源がいい

こんなに攻撃的で

近寄る物全てぶっ殺す勢いなのに

男の女々しさを歌わせたら右に出るものはいまい

「恋をしようよ」という曲がある

タイトルから想像すると

すごくロマンチックで美しい世界を想像する

「お前がいくらめかしこんで俺の前にやってきても、そんな事には構っちゃいねえ、俺はただお前とやりたいだけ」

こんな歌詞の曲に「恋をしようよ」

恋=性欲

恋だの愛だのいくらほざいても

結局はやりたいだけ

いやらしい性欲に対して

恋とか愛とか

そんな砂糖でコーティングして綺麗にして

でも中身はグロテスクなぐちゃぐちゃ

そうなんです

恋とか愛とか

結局やりたい為の口実

それを分かっていたんだね

私が生まれる10年も前に

こんな素晴らしい叫びか存在していたとは

まだギリギリ精神がおかしくなってない大江さん

この後精神をやられてバンドは休止します。

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