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THEE あたたかくみえるのはなぜだろう?

小原 一哲

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この間見た「万引き家族」という映画
確か樹木希林さんの最後の出演作品だったと思います。

一見笑いの絶えない幸せそうな家族に見えますが
どこか
なにかが
おかしい

そう
おばあちゃんの年金を目当てに集まった人達
家族であり、家族じゃない
でもおばあちゃんは嫌がってない
血が繋がってるだけが家族であろうか?
そこにある繋がりは愛でもなく、血でもなく「お金」
足りない分は万引きをして生活するある擬似家族のお話

万引き、売春、慰謝料請求など家族一人一人がなんらかの悪事に手を染めてる
だけど幸せそう、楽しそう
ある日パパ(リリーフランキー)がネグレトされた5歳の少女を拾います
そこから元々終末が近い家族の崩壊に家族がかかります。

映画終わり際にママ(安藤さくら)が言った言葉が胸に刺さります
「私達はただ捨てられていたものを拾っただけ」
二重にも三重にも意味のあるこの言葉
愛がないように見えた人達に愛をちらつかせた言葉です。

核家族や孤独死、少子高齢化が取り沙汰される現代の闇
幸せとは?愛とは?家族とは?
割と自分の中のスタンダードがひっくり返るような映画でした!
血が繋がってたら家族なのか?
幸せは自分の中にしか存在しないです。

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